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稲刈りも終わって空は秋。 夕方も日が暮れるのが早くなりましたね。 まだまだ残暑が厳しいですが「暑さ寒さも彼岸まで」 

 

季節の移り変わりも早いもので、もうすぐ十五夜。 中秋の名月。 私が住んでる茨城の田舎では子供の頃は十五夜の昔ながらの風習が残っていた。

十五夜さまの夜はどこの家でも縁側にお供え物をし、お月見をしながら一家団欒。  梨や栗やごはん、けんちん汁にお団子、そしてススキを飾って。

お袋に「ススキとってきて」って言われて学校から帰って来てからチャリンコで良くとりに行ったものだ。 私もお袋とお供え物をした。

私のまわりの風習で子供たちは一家団欒の時間を抜け出し、みんなで集まって近所の家に飾ってあるお供え物を盗みに行く。 もちろん親たちも公認。

真っ暗い中を月明かりだけで、スリルがあってオモシロい。

田舎なので農家ばかりでどこも敷地が広い。 入口から母屋までの距離があるのでお供えがある縁側までが遠いし、隠れる場所も少なくて苦労した(^O^)

お供え物のけんちん汁だけは盗めなかった。 手づかみじゃ無理。 けんちん汁はその場で食べるしかなかった。

もしその家の人に見つかったとしても「いいよ、持ってってね」って言ってくれる。 持って行かれるのがいいとされていた。

でもなるべく見つからないように抜き足、差し足、忍び足。 まるで忍者や泥棒・・・・・・・・スリル満点(^O^)

たまに縁側の外で鉢巻きをしてナギナタみたいな長い棒を持ってドカンと椅子に腰かけてる変わり者のおばぁちゃんが居る家もなかにはあった。

おばあちゃんが私たちを見つけると立ち上がって「こらぁっ」 一斉に逃げ出した。 こういうおばぁちゃんには捕まりたくない。

さすがに怖くてその家はパスっ・・・・・ 懐かしい想い出。

たぶんそんな風習も私たちの世代までで今はすっかりなくなって、そんな事を知ってる人も少ないでしょう。

 

秋の夜の月の光はロマンチック。

月は、はかなくも あやしげは 日本の風景にとけあっていた。

「月に城」「月に銀閣寺」今ならさしずめ「月に東京スカイツリー」ってとこでしょうか。

天才 浮世絵師 「歌川広重」は月をいくつも描いた。

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歌川広重の「月に雁」

広重の描く絵は、一瞬の美しさをとじこめる。

これから段々と秋の夜ながに・・・・・・ 秋の夜ながも日本の文化と言うところでしょうか。  秋はロマンチックですね~

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今日も頑張ります(^O^)/