古民家には木組みの技があり、大工の心意気を感じる。
古材は木の宝石である。 匠の技がふる材を宝物に変え、古材(kozai)として蘇る。
新しい住まいに古材(kozai)を使うと重みがあってモダンに感じられ、見事な空間を演出する。
再利用すれば祖先もきっと喜んでくれる。
古材の強度はどうなんだろう? って。 実際に新材と古材の強度を測定するのにヤング係数というもので判断される。
新材と古材は計測時にゲンノで木材をたたいた瞬間にわかる。 古材をたたくとピーンという高い音が響く。
古材の方が圧倒的に強い。 ヤング係数が証明している。
木は伐ってから100年経った時が強度が一番強い。 現代の日本の住宅寿命はわずかに30年。
木が円熟期を迎える前に解体され廃棄処分されている。
住まいを建てた時に木材はどれくらい使われていると思いますか?
全体のわずか8パーセントに過ぎない。 あと5パーセントでも木材を使えばきっと100年以上もつ家が出来る。
展示場にある新しい家をみて綺麗だなぁとは誰でも想う事でしょう。 私もそれは同じ。
私は綺麗だなぁと想っても住みたいなぁとは思いません。
古材を使った家を目の当りにすれば一目で引き込まれます。
古材の再利用は技の継承にも繋がる。 日本の伝統技法が。 蘇れ匠の技。
これが地域活性化に繋がる。 手間をかけて地域に根ざした仕事が地域活性化になる。
古材を使う時には将来的に軸組が緩まないように、きつ目に接合する。 そして古材と新材が一体になる。
そこに新たな古材の存在感が生まれる。
古い民家のたたずまいは私たちを癒す。 100年、1000年という歴史が、生命そして日本固有の風土と文化を醸し出す。
戦前までは古材の再利用はあたり前の文化だった。
戦後、高度経済成長と共に古材が使われなくなってしまった。
ただこれを元に戻すだけ。
解体して新しい住まいを建てる時には古材を再利用するという文化になってほしい。
「第2回 古民家フォト甲子園」 www.kominkaphoto.com/ 8月30日まで。
私は今日が連休最終日。 のんびりと一日過ごして明日からの仕事に備えます(^O^)/