みなさんおはようございます(^-^)
きのうは、古河市~春日部市~東北道~北関東道で桜川市真壁まで。
再築した桜川市真壁町の築170年の古民家に。
お正月らしいお飾りが。
かねてからご主人が話をしてくれていた、手作りの薪ストーブが。 大谷石に囲まれて、雰囲気がいい。
いつも温かく、私を迎え入れてくれてありがとうございます(^.^)
日本は畳の文化。 昔は畳をあげて外で天日干して、畳に付いたほこりやダニなどたたいたもの。
昔は、畳屋さんがその家に行って畳の修理や表替えを。
古河の街なかでも道に縁台を出して、畳職人が、わらを持ってきて修理をする光景が見られたけど、今は畳も工場で機械ですからね。
日本の建築の伝統構法は、1300年も続いてきた。 しかし日本の敗戦で、アメリカによって法律がつくられた。
それが1950年(昭和25年)の日本初の建築基準法である。
もともと日本は伝統構法の真壁(しんかべ)づくりだったのに、アメリカによって大壁(おおかべ)づくりに。
柱が見える真壁づくりはメンテナンスがしやすい。 それに対して大壁づくりはメンテナンスは出来ない。 壁を壊すしかない・・・・・
メンテナンス出来ない大壁づくりなんて、わかりやすく言えばボンネットの開かない車みたいなもの。 現代の家はそれと同じですよ。
昔は、木材も自然乾燥材を。 しかし現代は強制乾燥材。
要するに木を殺してしまう。 強制乾燥材の木は死んでるから、けずる事も出来ない・・・・・・ 木が死んでるから劣化する一方・・・・・
高温強制乾燥材から最近は低音強制乾燥とか言ってるけど、要するに一気に殺すか、じわじわと殺すかの違いだけ。
どちらにしてもこれでは現代の家は長持ちしません。 日本の住宅寿命が30年というのは、世界でも日本だけ。
日本の建築基準法は、これまでに何回も変わっている。 大きく変わったのが1981年(昭和56年)の新耐震基準。
これによって日本家屋に、和室が減った。 真壁づくりは余計減ってしまった。
畳の本床は、湿気も吸って住まいに効果をもたらしていた。
畳の下に新聞紙を入れていつ表替えをしたのかがわかるように・・・・・ 懐かしい。
古民家を訪れると随所に日本家屋の良さがわかる。 土間や縁の下は突き固められ、土間から客間が上がっているのは風通しを良くするため。
土間が突き固められてるのは、シロアリに蟻道をつくらせない為でもある。
古民家のような伝統的建築は、今の建築基準法にはあてはまらない。 なぜ古民家がいいのか? この良さは、数字やデータでは表せない。
それは私たちが決めたことでも何でもなくて、先人たちが決めたこと。 代々技術を継承し、1300年も続いていたのに・・・・・
時代に逆行してるように思う方も多いでしょうが、古民家や伝統的建築がいい事は、建築のプロならある程度はわかるはず・・・・・
でも本当の事を知らないハウスメーカーや建築屋、大工が多いのが現実。
ユーザーは、建築物よりも違う事ばかりを・・・・・ ユーザーも本当の事を知るべき。 建築の本当を知る事が住まいづくりには大事なこと。
システムキッチンがどうだとか、ユニットバス、床暖、ソーラーが、デザインとか、耐震は? そもそも根本が違う。
これでエコ住宅? 全然エコなんかじゃないのに・・・・・・ 環境にも人体にも良くない。
フランスの建築基準法の書き出しは「我が国の建築は、我が国の文化である」という始まり。
日本の建築基準法は、国民の生命、健康、財産を守り・・・・・みたいな始まり。 フランスとはだいぶ違う・・・・・・・
日本も、それに少しづつ気づき始めているのか・・・・・?
国が「地域創生」を。 限界集落も再生させる。 それにはその町の文化を残しながら若者が住んでくれる街に。
古民家を継承することは、文化を継承する事や技術を継承する事に繋がる。 地域の産業もつくり出せる。
それが日本の文化に繋がり、地方創生に繋がる。
それでは今日も心に太陽を持って、素敵な一日をお過ごし下さい(^.^)