みなさんおはようございます(^O^)/   きのうは「母の日」  お袋に感謝の言葉だけを伝えました。

お袋は「はいよ、ありがとう」って。  逆にお袋に、「おまえも、健康で居てね」って言われてジンときちゃった・・・・・・

今日は、親父の話を。

 

先日、親父と二人で・・・・・

66年前の5月8日の事。  親父は百姓奉公に出された。

風が強い日と聞いていたので、私は真冬に母親とふたりでに遠い道のりを百姓奉公をする家まで歩いて行ったのかと思っていた。

親父がある日「5月8日に俺を乗せてってくれ」って言うから、何でかなって思っていたら、親父が66年前のこの日に百姓奉公に。

きっと親父はお世話になった方々に、感謝の気持ちを・・・・・・

 

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親父は、この家で2年のお勤めを。  まだ14歳の子供。  よっぽど辛抱したんだと思う。

その家には、当時親父の一つ下の息子さんとその弟さんの小学2年生の子が。

そして豪農の家だったので、奉公人もたくさん居たらしい。  私の親父だけが子供。

 

そこの家の息子さんたちは、親父の事を「兄ちゃん、兄ちゃん」っていつも親父と一緒に居たらしい。

奉公人の仕事は、山で木を伐ったり、牛や馬の世話をしたり、畑や田んぼをやったり、60Kの俵を何俵もかついだり、ご飯を炊いたり、掃除をしたり、片付けしたり・・・・・・・

 

時には、お葬式があればお葬式に代わりに行ったり・・・・・

親父は今でも、お葬式に行ったときの話をする。 お葬式の作法もわからず、身なりもきたないし・・・・・

同じ世代の子供たちは、みんな遊んでるのに、自分だけは大人たちと同じようにしているのが恥ずかしかったと・・・・・・

親父は、貧しい家で育ったから、生活の知恵や親から教えてもらっていたことを、一生懸命に奉公で活かしたそうです。

でもまだ子供だから失敗も多かったと。

山で木を伐る仕事は、一番大変だったみたい。  奉公した家の奥さんに「今日は、薪で使う木を伐ってきて」と言われて。

 

いつものように、その家の息子たちも山についてきて、一緒に木を。

親父は、薪にするなら一番デカい木を伐った方が喜ばれると想って、その山で一番デカい木を探して伐ったそうです。

そしたらその家の人たちにこんなデカい木を伐っちゃって・・・・・・・ 「でも大人でも倒せない木を良く伐ったな!」って。

そんな事もあったそうです。

 

親父とお袋の馴れ初めは、親父が建設会社を創業し、ある時、近くの農協の出荷場を設計施工で請負ったそうです。

基礎工事の時に、生コンを打つと暑い日は、散水養生と言って、型枠に水を毎日一定の時間にかけるんです。

親父は、忙しすぎて水をまきにくる時間がないから、そこの農協で事務をやってるお姉ちゃんに「悪いんだけど、毎日このコンクリートの型枠に水をかけてもらえないかな?  お駄賃で一日100円をあげるから」って。

その時の、農協の事務員のお姉ちゃんが俺のお袋。 お袋は当時まだ18歳。

お袋は、親父のどこを気にいったのかわからないけど、農協は土曜日は半ドンで、昼には仕事が上がる。

そうすると、お袋は毎週農協でもらったパンを親父に持って来るように。

よっぽど親父が貧しく、可哀想に見えたのかな・・・・・

 

その頃、親父はだいぶモテてたらしく、村の青年団の集まりの時に映画会社からもスカウトされたくらい。 仕事もやっと軌道に乗ってきた頃。

親父は、ちゃんと生活が出来るまでは結婚は考えておらず、その頃はもうすでにお見合いを36回もしていたそうです。

その中には、もちろん親父の好みの女性も居たそうですが・・・・・ でも36回なんて良く数えたものだ(^O^)

 

そしてまたお見合いの話が・・・・・ 37回目。 それが偶然にも俺のお袋だったそうです。

親父は、また断ろうとして母親に断ってほしいと。 親父の母親は「あそこの家は、うちと違って裕福だから」って親父に結婚を勧めたそうです。

そして・・・・・・ 婚約。  婚約から2年も結婚はしなかったそうです。  ちゃんとした生活が出来るようになるまでは。

 

私は、大人になってから知ったのは、親父が奉公に行っていた家とお袋の実家が親戚だったという事。

お袋と奉公していた家の、当時は子供だったあの兄弟はお袋と従妹だったという事を。

奉公していた時に、お袋も遊びに来ていたらしく、まだ小さかったお袋を親父はよく遊んであげたみたいです。

お互いに結婚してからわかったそうですけど、きっとお袋には何か感じるものがあったのかな・・・・・

 

私も、いつも親への感謝の気持ちを持って生きています。   もちろんこれからも忘れる事はありません。

「親父の背中」ってよく言いますが、子供の頃いつも感じていた親父のデカい手のひら、デカい背中を想い出します。

本当にいつまでも長生きして頂きたい。  ただそれだけです。   いつも本当にありがとうございます。

 

それでは今日も輝く明日に向かって、心に太陽を持って、素敵な一日をお過ごし下さい(^O^)/