鉄骨で五重塔を建てたらどうでしょうか。コンクリートではどうでしょうか。

どちらも技術的に不可能でしょう。鉄骨の五重塔だとしたら馬鹿デカイものになるし、コンクリートだったらコンクリートの塊のような塔になるでしょう。

木は一般的に考えられているよりはるかに強い。 強いから端正な姿の中に強じんな力を込める事ができた。

木の強さを生かすと同時に遊びもうまく使っている。

木組みで生まれる遊び、芯柱という遊び、素晴らしい耐震性を発揮している。

塔が倒れないようにするために適度に揺れるようにしている。

この知恵は日本の超高層建築や東京スカイツリーにも生かされている。

五重塔はまさに日本の超高層建築の原点です。

五重塔は見てるだけでもいいものですが、造ってみたいなぁ~なんても思う。

もちろん「オール木造」で昔と同じように建てたい。さぞ気分がいいだろうなと思う。

昔の大工の「より高い建物」を求めた心意気に大工のロマンのようなものを感じる。