おはようございます。
井上幸一氏のメルマガを引用。
先日、宮城県村田町にお伺いさせて頂きました。
https://inouekouichi.com/blog/31105.html
村田町は宮城県唯一の「伝統建築物郡保存地区=蔵の町」です。
それをしっかり未来に残したい・繋いでいきたい。
この4月の建築基準法改正での「4号特例の縮小」による建築確認申請の厳格化。
これまで日本の住宅の多くで免除されてきたリフォーム前の建築確認申請が義務付けられ、多くの古民家再生では確認申請が必要になります。
この改正の背景には、省エネ基準強化や耐震性能向上などの社会的ニーズが影響しています。
エネルギー効率の悪い古民家は建物環境負荷が多く、旧耐震基準で建てられた古民家は災害時に問題を引き起こす原因となります。
法改正によって、こうした課題に対処する流れになっています。
構造計算や省エネ性能のチェックが必要となり、以前は「4号特例の範囲なので申請は不要」とされていた古民家再生では、今後は確認申請が要るケースが出てきます。
古民家の耐震化を進める際には、現行法の視点だけではなく、古民家の文化的価値を保存しながら安全性を確保するバランスが重要です。
1、伝統工法を活かした耐震補強
古民家の魅力を損なわないよう、伝統的な構造や意匠を活かしながら補強
(構造計算を行い、耐震壁や金物補強などを行います)
2、基礎の強化
古民家は石場建てなど現代の基準からすると不安定な基礎構造を持っています。
コンクリート基礎への置き換えもありますが、石場建のままでの補強。
3、壁の補強
土壁の補強や新たな耐力壁の設置
4、屋根の軽量化
重い瓦屋根は地震時に大きな負荷がかかるため、軽量な材料への交換
今回改正された「古民家鑑定士講習・試験」「伝統再築士講習・試験」ではそれらの課題をクリアにしています。
もちろん「古民家の省エネ基準」に関してもその課題をクリアにしています。
それでは今日も心に太陽を持って、素敵な一日をお過ごしください(^_-)-☆