みなさんおはようございます。
井上幸一氏のメルマガを引用。
【地位が人をつくり、環境が人を育てる】
故・野村克也さんの名言です。
ヤクルト時代の古田捕手の例を挙げて、4番に据えれば、4番らしい風格や自信がみなぎってプレーにも好影響を与えると言っています。
その立場や役職になれば、其れ相応の仕事をしなければならなせざるを得なくなります。
それが風格と自信に繋がるものです。
できる限り「若いときにその立場・役職」をやる(与える)ことをお勧めします。
宮大工の小川三夫氏は
鵤(いかるが)工舎を60歳で弟子に譲っています。
「10年で基礎をつくり、次の10年で世の中のことを知って自分の力で稼げるようになる。さらに次の10年で弟子を育てます。その後は悠々自適の生活ができるようになれ」と言っています。
今は鵤工舎で修業する若い弟子たちの育成に携わりつつ、講演などを通じて宮大工としての経験を世の中に伝えています。
組織では上が退くことで若い人たちに活躍の場が生まれ、次の世代に技術を伝承していけるといいます。
熟練した大工さんが多くいた方が組織を大きくすることはできますが、上が詰まってしまうと若い弟子たちが棟梁になれず結果育ちません。
上の先輩がいなくなれば『自分がやらなければ』と責任感が芽生えます。
任せて安心だと言われたら、つまらない仕事をするつもりにはなりません。
若い人はそこで精いっぱいの仕事をします。
「組織はひとを育てる」ことが一番大事な使命なのだと思います。
私も井上さんのメルマガに同感です。
【地位が人をつくり、環境が人を育てる】この通りだと思います。
私の場合は、地方ゼネコンの修行を終え、親父の会社に入社した時に、親父から言われたのは「俺は26歳で創業して社長だったんだから、おまえはその歳をとっくに超えてるんだから、おまえだって出来る。会社のことももちろん、業界のことも地域のことも、みんなおまえがやれよな」って・・・・・
でも私は「親父が元気なんだから親父がまだまだやってよ。特に業界のことは俺なんかより親父じゃないと」って。
でも親父は「俺は明日から事務所には行かないから、おまえがやれよ。業界のことは早く業界の連中と親しくなるのが大事だ!仕事のことは、その辺でお客様に会ったときに、どこの人やどこの会社に今、お世話になってるのかわからないじゃあいさつも出来ないから、そういうことだけは報告しなさい。あとおまえに任せる!」って。
その日からは本当に事務所にも来なくなり、現場まわりも、会合もすべて私になりました。
それから15年くらいしてから思ったのは、若いうちに親父がそうしてくれたことで今の自分があるとつくづく思いました。
心から感謝しています。
今の私の役目は若い人たちをさらに成長させ、すべてのことを任せられるように育てることだと思います。
それでは今日も心に太陽を持って、素敵な一日をお過ごしください(^_-)-☆