みなさんおはようございます(^O^)/
伝統構法で建てられた古民家は、構造の軸になる部分は基本的に釘は使わない。 木をただ組み合わせてるだけ。
それは技術がなかったからじゃなくて、あえて釘を使わなかった。 そこが知恵なんです。
釘で木を殺してはいけないと知っていたから。 鎌倉時代くらいには釘はあっても不自由する事はなかったはず。
それどころか、当時の釘は現代の釘よりも質のいい釘はあっても、出来る限り釘を使わないようにしていた。
釘をしっかり打ってしまえば、そのときは当分はいいでしょう。
しかし地震や台風が来たら、釘で結ばれてるところには大きな力がかかります。 もしそこの釘が弱かったらそこから壊れます。
逆に釘が強かったら、釘のところに力が加わり真正面から力を受け止める事になる。 どちらにしてもいいことはありません。
地震や台風の力はすごいものです。 自然の力と喧嘩したら人間は負けるに決まってます。
木を組み合わせただけなら、組み合わせたところで上手に力を逃がす事が出来ます。
また組み合わせたところが揺れを抑える効果もある。
地震や台風の時だけではありません。
木は木材になってからも湿度の変化などで伸び縮みします。 釘で固定していなければ伸び縮みによる寸法の変化も吸収できる。
釘のように錆びる心配もしなくて済む。
現代のように鉄骨もコンクリートともなかった時代には、木組みで建物を造ることが最も理にかなった方法だったんです。
その知恵があったから何百年も建物がもっているんです。
釘やボルトで締めつければ丈夫だなんていうのは浅知恵というもの。
木で建物を造るのが遅れていたのではありません。 むしろ進んでいたのです。 知恵も技術も優秀だったんです。
昔の大工が現代の建物を見たらきっと驚くでしょう。 驚くのは、建て方を見たらきっと驚くと思います。
その建て方に首をかしげるでしょう・・・・・・ 「何だこの建物は? 大工の腕が悪すぎっ!」って。
それほど現代の建物には職人の知恵と技術を感じないものになってるんです。
「第3回 古民家フォト甲子園」 www.kominkaphoto.com/
地域に残された伝統や文化を中高生が全国に発信中! 8月31日まで。
きのうはライオンズの例会のあとにみんなで。 写真を撮ってからもあとから何人も来て・・・・・・座る場所もなくギューギューで呑んだ。
今日から通常営業。 今週も宜しくお願いします。 それでは今日も心に太陽を持って、素敵な一日をお過ごし下さい(^O^)/