みなさんおはようございます(^O^)/
先週は岐阜を訪れ、自然の美しさを感じられた。 日本は国土の68%が森林と言うのも納得できる。
岐阜には雄大な飛騨山脈(北アルプス)があり、この山々や木曽川、長良川など自然の美しさ、すみきった空気の美味しさは何ものにも代えがたいものがある。
先日、飛騨の高原の高速道路を走っているときに、ゲリラ豪雨があって、山の木々たちはその自然の恵みを受けているように感じられた。
雨が上がってきた頃、一斉に雨雲が移動し始めた。 まるで山の神が雨雲を呼びよせて十分に雨を降らせたあとに雨雲を去らせたように・・・・・
地球の温暖化が進み、地球環境は激変し、エネルギー資源も枯渇していく。
世界的な森林面積の減少は、過剰な伐採などが要因ですが、世界有数の森林国の日本は森林蓄積量は増加しているが、木材の自給率は30%足らず。
その原因は急増する需要に合わせておこなった輸入木材の自由化である。 これによって我が国の林業は衰退の一途をたどった。
今の日本を救う、甦らせるのは、山を再生させる事にある。
山に雨が降り、山の養分が川に流れ、川の生き物たちが潤い、海に流れる。 それが自然の原理。
山は、間伐や伐採をしないと荒れ放題になり、土壌の栄養が無くなり、洪水やがけ崩れなど災害が益々多くなる。
山を再生するには、50年かかると言われている。 今から取り組まなければ・・・・・・ みんなで本気で立ち上がる時。
日本は戦後の高度経済成長期に外材を取り入れるようになり、日本の木が使われなくなり、林業が衰退してしまった。
建築もツーバイフォーなどハウスメーカーの営業戦略に踊らされ、日本の伝統的建築が姿を消していった。
それによって技術のある職人は減り、後継者も少ないのが実情。
日本の住宅寿命はわずかに30年。 アメリカは103年。イギリスは141年。
日本は固定資産税の関係からも寿命が短いという事も考えられるが・・・・・
木材は大きく分ける3種類に分かれる。 自然乾燥材、強制乾燥材、集成材。
古民家は自然乾燥材を使っているのに対し、現代の住宅には強制乾燥材が使われている。
自然乾燥材とは字のごとく自然に木材をおいて十分に乾燥させる。
それに対して強制乾燥材は窯に入れて一気に水分を無くし乾燥させる。
木材の中には赤身の芯があり、この赤身が大きいほどいい。
しかし強制乾燥にかけた木材は赤身が小さくなり白太の部分が大きくなる。 白太が大きい柱はシロアリの餌食にもなる。
もちろん住宅寿命も縮みます。
そして構造的な考え方も、古民家と現代の住宅では違います。
古民家は地震の際に揺らしてもたす考え、 地震と上手に付き合ってもたせる免震的な考え。
それに対し現代の住宅は、筋違や金物でがんじがらめにして、地震と真っ向勝負する耐震的な考え。 自然に勝てるはずもないのに・・・・・・
でも現代の建築基準法が耐震の考えなのでどうにもなりません。
古民家が丈夫であるというのは、身近に現存している古民家が実証済みですね。
ただ古いから、汚いから、地震に耐えられなさそうだから、などと言って簡単に壊したりしないで下さい。
これから2020年の東京オリンピックに向け、多くの外国人が日本を訪れる。
外国人は、日本らしさ、日本の文化に触れに来るのに。 それを楽しみにしてるのに。
この6年間が日本の文化を取り戻すチャンス。 これを逃したらもうチャンスは二度と無いと思う。
輝かしい誇れる日本の為に、そして未来の子供たちの為に、文化的に価値の高い古民家を継承していきましょう。
8月1日(金) 「古民家鑑定士」講習・試験 www.kominkapro.org/
8月2日(土) 「伝統防除技士」講習会 www.denboukyo.org/pro
会場は、どちらもつくば市「市民ホール やたべ」に於いて開催します。
「古民家住まいる」 www.kominka.net/
古民家に住みたい人、田舎暮らしをしたい人のサイト。
それでは信じる明日に向かって、素敵な一日をお過ごし下さい(^O^)/