みなさんおはようございます(^O^)/
きのうは石岡まで。 このあたりも古民家が多い(^O^)
「早稲田式動的耐震性能診断」を実施。 考案者の毎熊先生による診断。 古民家の状態は良い。 診断結果を楽しみに待ちます。
古民家の庭には野花が。
古民家は伝統構法を採用しており、束石の上に柱が乗っているだけ。 地震の際に地震の外力に対して揺れてもたせる考え方。
屋根には瓦が葺いてありますが、瓦は屋根の上に土を敷いてそこにただ載せてあるだけなんです。
地震の際はその瓦が簡単に滑り落ちて、屋根を軽くするような考え方なんです。 これも先人の知恵です。
古民家は危ないとか、瓦屋根が危ないではないんです。
現代の瓦の葺き方は、瓦桟に瓦を引っかけて釘で止めていく。 だから地震の時も心配ないんですよ。
1950年(昭和25年)、日本で初めて建築基準法が制定されたもののアメリカでつくった建築基準法。
日本はもともと「伝統構法」で建てられていたものが、建築基準法が制定されたのを機に「在来工法」という建方に大きく変わってしまった。
「在来工法」というより在来でなくアメリカの2×4(ツーバイ)法をただ日本式にしただけのもの。
それにハウスメーカーがのっかって、伝統構法は忘れ去られ、全てが在来工法に。 その結果、大工に技術は必要なくなったのです。
もともと日本の建築は柱を見せる「真壁」を採用していたのがすべてが「大壁」に変わってしまった。
それによって家は、構造材のメンテナンスが難しくなり、日本の住宅寿命は世界でもまれに見る短命となったのです。
そして地震に対しての考え方はで地震と上手に付き合う、「免震」の考え方の伝統構法から、地震と真っ向勝負する「耐震」の考えの在来工法に。
夏を快適に過ごす古民家から「高気密高断熱」へ。
自然と共有し、安全な素材を使う建物から、自然に逆らい、決して安全とは言えない素材を使う建物になってしまった。
建設業界は大学の教授の知識を大切にするようになり、先人たちが創りあげてきた知恵を忘れようとしている。
私たちは日常の「古民家鑑定」において多くの先人の知恵を学ぶ事が出来る。
古き良き日本古来からの伝統や文化が新しい価値を創りあげ今、時代はそれを求めている。 古民家をブームだけで終わらせてはいけない。
すべては未来の子供たちの為に。
「古民家住まいる」 www.kominka.net/
古民家に住みたい人と、古民家を譲りたい人のマッチングサイト。
「第3回 古民家フォト甲子園」 www.kominkaphoto.com/
中高生の視点から地域に残された伝統や文化を全国に発信中!
それでは素敵な一日をお過ごしください(^O^)/