昔の大工さんはいったいどんな風に家を建てたんだろうってつくづく思う。
建物を見れば、大工さんが苦労したところがわる。 知恵をしぼったところも。
建物を見ながら昔の大工さんと話をしているかのように。
ホントに昔の大工さんの技術は素晴らしい。「よくもこんな工夫をしたもんですね」って感心する。
「古民家鑑定」にうかがうと新しい発見がたくさんあります。 先人の知恵を学ぶべきだと思う。
先人たちは、地震大国の日本を良く理解をしていた。 現代の建築は筋違(すじかい)を使う事を重視。
建築基準法で筋違を使う事が大前提にある。 きっと昔の大工さんが見たらあきれると思う。
筋違を入れておけば外からの大きな力がかかった時、つっかい棒のような役目は果たしてくれるでしょう。
しかしある程度以上の力が加わると、力を逃がせなくなる。戻りがきかなくなる。
昔の大工さんの知恵を忘れて、筋違で建物をがんじがらめにしている。
自然の力に勝てるなどと考えてるのは思い上がりというもの。
自然の力とうまく付き合っていく考えの方がいい。それが真の知恵と言うもの。
現代の技術の粋を集めた東京スカイツリーは、1300年以上も前に建てられた世界最古の木造建築の法隆寺五重塔の考えを取り入れている。
揺れてうまく力を逃がす考え。 古民家も束石の上に柱がただのっかっているだけ。
地震が来ようが台風が来ようが微動だにしない建物を造ろうなどと考えてはいけませんね。
地震が来たら揺れて、台風が来たら揺れる。それでいいんです。揺れるからこそ倒れないんです。
人間と同じですよ。 真面目で几帳面な人ほどストレスに弱いというじゃありませんか。
ストレスがあったら泣いたり怒ったりするぐらいの方がいいそうです。 建物もそれと同じです。
「東京スカイツリー」と「法隆寺五重塔」は同じ考えかた。 揺らしてもたせる。 古民家もその考え方。
今日はこれからお客様の会社のゴルフコンペに向かいます。 一時間半で着けるかな。 安全運転でいってきます。
今日も素敵な一日をお過ごしください(^O^)/